セントルイスは“ディファイアンス”にぴったりな街

「DEFIANCE/ディファイアンス」のタイトル“ディファイアンス”とは、舞台となる2046年の未来で、人類とエイリアンが共存する開拓地。もともとはミズーリ州セントルイスの街だったことは、劇中に幾度となく登場する巨大なゲートウェイ・アーチから一目瞭然だ。では、なぜセントルイスを選んだのだろうか? マーフィーによれば、アメリカ人にとって、セントルイスは2つの争う国が混在する場所とのイメージがあるという。ルイジアナ買収(1803年)や南北戦争(1861年)まで、アメリカの歴史を遡ると、セントルイスは2つの敵対する国(軍)の、まさに真ん中に位置する街だったのだ。さらに、マーフィーはセントルイスが“西部への玄関口”、つまりアメリカ開拓時代に一攫千金を求め、東から西に向かうパイオニア(開拓者)たちの集まる場所であったことも理由の一つに加えている。パイオニア精神は、“ディファイアンス”たちの闘う精神と通じるものがあるということだろうか。